右手左手 レポート (その1)
●09/21 18:20頃●現地到着
雨降りしきる中、無事職場離脱に成功した私は現地到着。
さすがに3年連続5回目の会場なだけに迷うことなく着くことができた。
ふと、劇場そばにある靴屋の前を見ると、”てーとくさん”がいらっしゃったので、
軽く会釈をして通過。
劇場ビル前に行ってみると、既に受付(入場整理券配布)がされていたので、
とりあえず、受付をすませる。
良く見ると、受付のおねーさんの一人が、どこかで見た顔......
そう、ミケこと”和田カヨさん”であった。
店長(げっちゅ屋)であり、事務所(イエローテイル)の先輩でもある長崎さんの
為にひと働きしてくれているようである。
とりあえず整理券6番を受け取り、食事の為にその場を離れる。
●09/21 19:00頃●入場〜開演
開演30分前になり、入場が開始される。
予想はしていたが、”桑畑さん”、”クーちゃん(ナンパ師)”の二人が、整理券1番、
2番
であった。 とりあえず、この二人に続き最前列の左から3番目に陣取る。
ちなみに、客席は舞台前の3〜4列が座布団席、その後ろが階段状の長椅子席
となっていた。
ふと振り返ってみると、長椅子席に”てーとくさん”、”新谷さん”と見慣れた人の他に
藤原組組員の”本田千秋さん”の姿があった。
●09/21 19:30頃●開演
会場全体が暗くなり、いよいよ開始。シーン設定は伊藤三千子の自宅前。
舞台の左側には右手?の手袋が置かれており、その脇を通り伊藤三千子(ねおさん)
が帰宅。一端は自宅の中に入るも、家の前に置かれていた手袋が気になり外に出てくる。
手袋を蹴り倒して覗いてみると、切り口に赤いものが......あわてて警察へ電話。
舞台暗転。シーン設定はとある会社の一室。
木村一子(ひなたてか子さん)、百井都(松本貴之さん)、山田よしみ(梶田夕貴[かぢ。]さん)
が
登場。瓜南瓜企画さんのお芝居のお約束、食べ物ネタが始まる。
今回は「am/pmの取れたて弁当」であった。
前々回が「
黒豆ネタだったので、「今回はどんな黒豆かなぁ。」と、ひそかに期待していたのだが、
この点は若干期待はずれ。
舞台上の話題が、上司が駅のゴミ箱でスポーツ新聞をあさっている話になった。
その模様を目撃した山田が、そのゴミ箱あさりの模様をジェスチャーで表現する
のだが、ステージと客席の境目まできて、手でゴミ箱をこねくり回すのを表現する為、
ちょうど最前列のお客さんの頭上、数十センチをこねるような格好になる。
ほぼ同じ位置で4回ほど見た私は、3回ほどこねられました。(笑)
占いなどの話を経て、そこへ伊藤の登場。
昨夜、自宅前にあった手袋は、赤いペンキ?が塗られていただけで、警察に電話して
しまい怒られて
散々だったのだが、本当の殺人事件がおきて面倒になっているとの
話になり、吉川まさみ(栗田育子さん)、吉方まこと(長崎みなみさん)の刑事
2名登場。
長崎さん、グレーのスーツ上下(上着の下は黒いTシャツ)のりりしい姿でした。
このシーンで刑事役の二人が伊藤の自宅傍の公園で発生した殺人事件の説明
(首を
絞められて、両腕を切断されている)をするのだが、長崎さんは前述の”かぢ。 さん”
とほぼ同様の位置まで来て、死体の様子をジェスチャーで表現。
首を絞められ、舌を出しっぱなしの苦しむ表情。いつものイベントではニコニコ顔の
長崎さんしか見ることがないですが、いや本当にすごい顔でした。
社員役の4人と、長崎さん役する刑事役のやり取りが進み、唯一の男性キャラであり、
推理小説おたくの百井による”下っ端”突っ込みを受ける。
(そうか、長崎さんって下っ端だったのね..(笑))
このときの長崎さんらの悔しがる顔もまた、3枚目お笑いキャラとしていい感じ。
あと、このシーンでの長崎さんが捜査の進め方について説明する台詞、
「あらゆる可能性を列挙して消去していく....」
毎回、舌かみそうな感じであり、聞いているとトチらないか、こちらがドキドキ。
実際にねぇ.....
舞台暗転。刑事役の二人による、関係者ひとりづつの取調べ開始。
一人目は、山田。
刑事二人によって、年齢を聞かれるが、なかなかこたえず、ついには年齢詐称
(27歳のくせに、26歳と偽った)による公務執行妨害容疑をかけられるが、
誕生日が10月の為、まだ26歳と判明する。
このとき、何故最初から正直に言わなかったのかと聞かれると、
「だって、26歳なんてオバサンと思われたくなかったんだも〜ん。」
「刑事さん達、何歳?」とマイルドな挑発。
この返答に、長崎さんら刑事役の二人、「ウフフフフ....」と、とっても乾いた笑いを
しつつ睨み返す。
ちょっと”いっちゃった人”みたいでアレだったです。(笑)
で、事件当日、伊藤の家を訪ねたかどうかの尋問が始まり、伊藤の隣に住んでいる
音成香奈子[おとなり かなこ](小林美穂さん)の登場。
後で判明することなのだが、この人”ポルノ作家”で、職業柄、覗き等を趣味?とする。
この音成、よくドラマとかでありがちな”噂話好きの、でしゃばりオバサン”てな
感じの
設定のようで、証言だけしていればよいものを取調べに色々と口を出してきて、とうとう
山田と音成との間で取っ組み合い発生。
舞台暗転し、二人目の百井への取調べ開始。
推理小説オタクらしく、尋問の仕方等で刑事の二人を逆にやりこめる。
ここでまた音成登場。
事件の
あった夜、百井が伊藤の自宅に電話を
掛けてきていたと証言し、
「聞きたくないんだけどぉ、聞こえちゃった。」などといい、
またまた
ドタバタ発生。長崎さんら、二人の刑事により何とかその場を納める。
舞台暗転し、残る一人の取調べの前に、二人の刑事の休憩シーン
吉川、吉方の刑事二人、靴を脱ぎ、
机の上に両足を投げ出し、足の指をくにくに
動かしながら(ちょっとはしたない?)ら音成を証人としてつれてきたことを後悔する
内容の会話。
その後、吉方刑事が、3人目の尋問者を呼び出しに、舞台右手へと消える。
そこでまた、でしゃばりオバサンの音成の登場。
また邪魔されてはかなわないと、吉川刑事が外に連れ出す。
舞台暗転し、最後に取調べを受ける為に木村の登場。
しかし長崎さんら刑事役の二人はおらず、物語の中心人物の伊藤の登場。
お茶を飲みつつ、木村の別れた旦那の話をする。
しばらくして吉方刑事と、音成を連れ出していた吉川刑事が
部屋に戻ってきて、
入れ替わりに伊藤が退場。更に邪魔者の音成を追い出して、木村の
取調べ開始。
ここでまた、でしゃばりオバサンの音成登場。
木村の別れた旦那と、伊藤が浮気していたとの話になる。
話が進み、殺されたのは元旦那で、甲斐性無しの男にキレた”伊藤が犯人か?”
といった状況となる。
舞台暗転し、吉川、吉方の刑事二人、容疑者?の伊藤の他、木村、音成そろっての
取調べシーン。
いよいよ伊藤が犯人か?といった雰囲気になったところで、百井、山田の登場。
この二人も伊藤が殺したと思い込み、
山田「あのときバイトなんていってなければぁ〜。」
(3LDKマンション8人住いからの脱出の為に、週一で占い師のバイトをし、
その道具である水晶玉と衣装を自宅に持ち帰るわけにはいかないので、
伊藤の家に置かせてもらっているらしい。事件当日の夜も、そのために
伊藤の家を訪れていたと、ここで告白。)
百井「もう少し早く勇気を出して電話していれば...」
(事件当日の電話は、男のくせにゴキブリが苦手で、何とか叩き殺したものの、処理する
ことができずに伊藤に処理してもらおうと、電話したらしい。なんとも情けなや...)
話が進み、百井、山田の両名がここに来たのは、刑事二人に
「かわちゃん(吉川まさみ刑事)、かたちゃん(吉方まこと刑事)いる?」と電話があり、
待たせっぱなしだと告げる。ちなみにこの電話の主は刑事課長であった。
長崎さん演ずる吉方刑事、百井、山田の両名に
案内されつつ退場。
退場途中の百井の「”ゴリさん”っているんですか?」
といった問いに対し、長崎さん、毎回アドリブで異なった台詞を言ってました。
記憶に残っているのは4回目の公演の「ボスならいるんだけどねぇ....」
全5回公演中、この会のが一番観客にうけてたと思います。
舞台上は伊藤、木村、吉川
刑事、音成の4人となる。
音成、今まで刑事らがちゃんと捜査できrか試していたけど、実は公園で伊藤が男の首を
絞めて殺すのを目撃したなどと言い出す。
そのあまりにも異様な言動に、他の人全員「この人、変。」と怖がりだす。
そこへ、先ほど電話を取りに行った吉方刑事、百井、山田の3名が
「そいつが犯人だぁ〜!」といった内容のことを叫びながらあわてて
戻ってくる。
揉みあいの結果、吉川まさみ刑事(愛称:サミーらしい)、吉方まこと
刑事(愛称:マコらしい)
の活躍?により無事逮捕。
長崎さん、手錠をかけた後「にく、挟んでないよね...」
結局、殺されていたのは木村の元旦那でなく、ポルノ作家音成の担当編集者
。
課長からの電話は音成の自宅の冷凍庫から切り取られた
両腕が発見されたとの連絡。
なんでも、公園へ取材(覗き)に連れて行った時に嫌がった上に、
「オバサンに襲われちゃったらどうしよう〜。」といったことが
カチンときたらしい。
伊藤の自宅前に手袋を置いたり、殺人の疑いをかけようとしたのは、自分のとこには
誰も尋ねてくる人はおらず、電話も編集からしかかってこないのに、伊藤の家には、
尋ね人あり、
友人からの電話もありることを妬み、逆恨みしてんことであった。
刑事二人、音成を連行し退場。
その場に残った4人、
木村「なんか、呪われたみたいでやな感じ...」
山田「厄払い(いわゆる飲み)にいきません?」
といいつつ退場。
舞台暗転。
ふと明るくなると、出演者全員による来援ありがとうございましたの挨拶。
このとき、役者さんは舞台に横一列に並んでいたのだが、客席ぎりぎりの位置に立っていた。
ちょうど私の前は長崎さん(距離にして1メートル未満)だった。
それが、急に暗闇の中から現れたもんで、いろんな意味でびっくり。